★タロット 「 CHARIOT(戦車) 」 -3

こんにちは! アクセスありがとうございます。
ご機嫌いかがですか? 桜の開花が待ち遠しいですね。
画像はタロットの「 CHARIOT(戦車) 」のカードで、
前々回のブログ、前回のブログ に引き続き第三話を綴ります。
この「 CHARIOT(戦車) 」のカードの解釈では、
これまで挙げた一般的なキーワード以外にも…
「想像力」
困難を乗り越えるために何をすべきか?
「方向性」
どこに向かっているのか?
「自己誘発」
何を目指しているのか?
そんな“問い掛け”のようなキーワードもあります。
我々は日々の出来事に心を翻弄されやすく、
ネガティブな思考や発想によって、
目的や進むべき方向を見失ってしまいがちですよね。
物事を感情的に捉えたまま判断し行動をすれば、
後に悔いを残す結果を招き、成功や成就は難しいでしょう。
かと言って…
あまりにも論理的かつ理性的な思考に偏り過ぎると、
邁進しようとするパワーに欠け、勢いを失うでしょうし、
感情を軽視して目標に到達したとしても、
課程に喜びや楽しさを覚え難く、渇いた経緯となりかねません。
チャレンジや冒険にはリスクも伴いますが、
犠牲や代償ばかり気にしていては前に進みません。
多少は無鉄砲でも強引さが必要なこともあります。
そんなメッセージを感じる「 CHARIOT(戦車) 」の
カードに描かれた車を引く白黒の動物(馬やスフィンクス)は、
感情と理性のバランスを表しているようにも思います。
車を引く動物(感情と理性)が、
それぞれ別の方向に動けば、車は真っ直ぐに進みません。
例えば、「好き…」という気持ちだけでは、
経済面などの現実を伴う結婚は
うまくいかないかも知れないし…
その逆に、書類審査みたいな判断を優先し、
「好き…」という感情を持てない結婚も
「幸せ」ではないでしょう。
その時々、物事によって、
多少はバランスの偏りがあるのは仕方ありませんが、
幸せを目指す上で有意義な想像力を発揮するには、
程好いバランスを心掛ける意識と、
自身に“偏り”を問い掛ける意識は重要ではないでしょうか。
タロット占いにおける「 CHARIOT(戦車) 」のカード…
或いは、日々の出来事や人生において…
正位置( UPLIGHT )なら「良い…」とか「叶う…」とか、
或いは、思い通りの展開だから「幸せ…」だとか…
逆位置( REVERSE )なら「厳しい…」とか、
或いは、思い通りではない展開だから「不幸…」とか…
そんな単純な解釈だけではなく、
そこに含まれるメッセージを感じ取れるような
奥深いリーディングを心掛けたいですね。
ご覧戴きありがとうございます。
自分を愛し労わり、大切に扱いましょう!
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★タロット 「 CHARIOT(戦車) 」 -2

こんにちは! アクセスありがとうございます。
ご機嫌いかがですか? 桜の開花が待ち遠しいですね。
画像はタロットの「 CHARIOT(戦車) 」のカードで、
前回のブログ に続きで語りたいと思います。
タロットカードは、占星術や数秘術とも関連しますが…
この「 CHARIOT(戦車) 」のカードは、
『 蟹座 』に関連するという説がありますが、
母性、親しみやすさ… などがキーワードでもある蟹座は、
私的には、ちょっと腑に落ちない感じもします。
この「 CHARIOT(戦車) 」bのカードは、
母性のような優しさより、もっと男性的で、
力ずく や 是が非でも… みたいな
強引さや厳しささえ感じられるカードだと捉えています。
まぁ、どう解釈するか?に個人差があるところが、
タロットカードの面白いところでもあり、
見解に正解も不正解もないので、
絵柄から感じられるイメージと創造力を最大限に活かして
リーディングすることが大切ではないでしょうか。
あくまで、キーワードは目安か標準的な基準として、
あまり本などに書かれている“意味”に、
縛られないように心掛けることが、
深いリーディングに繋がるように思います。
似たような意味を持つカードとして…
小(マイナー)アルカナ 「ワンドの6」
互いの意味を強めるカードとして…
大(メジャー)アルカナ 「魔術師」
反対(対極的)な意味を示すカードとして…
大(メジャー)アルカナ 「力」 …などが挙げられます。
前回のブログ のカード(画像)と比較して、
作者(画家)が異なる今回のカード(画像)では、
エジプトっぽさはなく、白黒の馬が車を引いています。
車に乗る人物は“王子様”というより、
ガイウス・ユリウス・カエサル
(ジュリアス・シーザー)のイメージではないでしょうか。
カエサル軍の旗印である鷹は見当たりませんが、
鎧(胸)に見える太陽神のマークは、
カエサルがローマへ凱旋した後に、
自らを太陽神の如く演出したととろに繋がります。
タロットカードがいつの時代に体系化したのか?
ハッキリしたことは誰にも解らないでしょうが、
宗教的な視点から背景を捉えていくと、
旧約聖書や律法が強く影響しているように感じます。
旧約聖書や律法を尊重するユダヤ(イスラエル)は
カエサルの時代のローマに支配された属国で…
もし、当時のイスラエルの民によって
タロット(物語)が出来たとして、
戦車に乗ったカエサルをイメージしているなら、
侵略者か征服者としての恐怖、
屈辱や反感や憎悪… などの意味もあるかも知れません。
そんなこんな…
「 CHARIOT(戦車) 」のカードについて、
続きを後日改めて綴りたいと思ってます。
ご覧戴きありがとうございます。
自分を愛し労わり、大切に扱いましょう!
★タロット 「 CHARIOT(戦車) 」 -1

こんにちは! アクセスありがとうございます。
ご機嫌いかがですか? 桜の開花が待ち遠しいですね。
画像はタロットの「 CHARIOT(戦車) 」のカードです。
この「 CHARIOT(戦車) 」のカードは一般的に、
メジャー(大)アルカナの0から数えて8番目に登場し、
数字は 「7」 がふられています。
このカードが持つ基本的な意味やキーワードは、
「勝利」 「力」 「障害を乗り越える」… などですが、
実際の占いでは、以下のように、
カードの向きによって、異なるキーワードで
リーディングすることもあります。
正位置( UPLIGHT )
強い意志 実行 行動力 前進 エネルギー 精神力
健康 野望 勇気 逆転 先手 旅立ち 征服
逆位置( REVERSE )
敗北 挫折 戦意喪失 気弱 停滞 トラブル 暴力
圧倒される 乗り物事故 無思慮で失敗する
戦車と言うか… 馬車みたいなものに座った姿で、
描かれている人物(男性)は、
ガイウス・ユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)が、
意気揚々とローマに凱旋する姿だという説があります。
車の中央にある羽(翼)は、
カエサル軍が掲げていた鷹にも見えます。
まさか、この先に、元老院の反乱によって、
「ブルータス お前もか…」と言い残して惨殺されるとは、
カエサルは想像できなかったのでしょう。
また、別の解釈では、「4 EMPEROR(皇帝)」と
「3 EMPRESS(女帝)」の間に生まれた
血気盛んな『王子』 だという説もあり、
その王子が、約束された後継者としての地位や、
親に敷かれたレール(進路)に反発して、
自分の力で世界征服への戦いへ
出ようとしている場目だとも言われています。
画像のタロットで車を引くのは、
白と黒の犬かスフィンクスみたいな動物ですが…
人物が“カエサル”だとすると、
ローマ帝国の支配下にあったエジプトを彷彿させます。
馬や他の動物であるカードもあり… ポイントは…
勢い良く車(物事)が進むために、
白と黒、善悪、功罪、メリット or デメリット… のような
両極端な手綱をバランス良く扱うことの重要性を
示しているように思います。
また、「 CHARIOT(戦車) 」のカードには、
「自己主張」や「自律制御」などの意味もありますが、
それらのバランスの重要性にも繋がるように思います。
自己主張は悪いことではなく、
むしろ、毅然とした自己主張をすべき場面もあるでしょう。
ただ、行き過ぎた自己主張は、
支配的な強要にもなりかねないですよね。
少々の困難は気にせず力強く乗り越えて行く
ポジティブなエネルギーを感じさせる
「 CHARIOT(戦車) 」のカードについて、
続きを後日改めて綴ります。
ご覧戴きありがとうございます。
自分を愛し労わり、大切に扱いましょう!
★タロット「STRENGTH (力)」‐3

こんにちは! アクセスありがとうございます。
ご機嫌いかがですか? 自分を大切にしていますか?
画像はタロットの「 STRENGTH (力) 」のカードで…
先日の『 タロット「STRENGTH (力)」‐1 』と
『 タロット「STRENGTH (力)」‐2 』の続きを綴ります。
西洋占星術とタロットカードの関連において、
「 STRENGTH (力)」というカードは…
「獅子座」に縁が深いという見方が一般的ですが、
「水瓶座」を象徴する… という見解もあります。
ちょっと、タロットからギリシャ神話へ逸れますが…
“ゼウス(全能の神)”が浮気をして、
“アルクメネ(人間)”と生まれたのが
“英雄 ヘラクレス”です。
“ゼウス”は“ヘラクレス”を 『不死身』 にするため、
妻の“女神 ヘラ”の母乳を
“ヘラクレス”に飲ませようとしました。
しかし、嫉妬深い“ヘラ”は
“ゼウス”の愛人の子“ヘラクレス”を
憎んでいたため母乳を飲ませようとはしませんでした。
ってか… 愛人の子を引き取る“ゼウス”は男気アリ?
“ヘラ”の「嫉妬深さ」に関係なく、
生まれた“ヘラクレス”に罪はないとしても、
(憎むかどうかは別として)
愛人の子に母乳を与えるのは複雑ですよね。
拒みたい気持ちは理解できます。
一計を案じた“ゼウス”は“ヘラ”に眠り薬を飲ませ、
“ヘラ”が眠っている間に“ヘラクレス”に母乳を飲ませた。
“ヘラ”が目覚め、
“ヘラクレス”が自分の乳を飲んでいることに驚き、
払いのけた際にヘラの母乳が流れ出し
天(空)にミルクの環となり…
『 天の川(ミルキーウェイ) 』ができたとされます。
日本に伝わる“織女星”と“牽牛星”の「七夕」伝説とは異なり、
かなり生々しくてエグい話ですよね。
その後、“ヘラクレス”は成人して…
“ヘラ”の陰謀(呪い)によって発狂した“ヘラクレス”は、
自分の妻“メガラ”との間に生まれた三人の子供を
敵と思って焼き殺してしまう。
また、妻“メガラ”も驚きと悲しみのあまり死んでしまう。
妻子の死に罪を負う“ヘラクレス”は贖罪の旅に出て…
訪れた従兄で叔父の“エウリステウス”は
“ヘラクレス”に罪を償うために『十ニの難行』を命じ…
(“エウリステウス”は
並外れた力を持つ“ヘラクレス”を恐れ、
あわよくば“ヘラクレス”が難業で
命を落とす事を望んでいた)
その第一番目の難業が『メネアの森に住む獅子退治』です。
上半身が美女で下半身が蛇の怪女“エキドナ”が
生んだ大獅子は家畜を荒らし人を襲う猛獣で…
矢も槍も棍棒も通じない大獅子に、
“ヘラクレス”は素手で格闘した末に首をへし折って倒し、
武勇の勲章として大獅子の皮を剥ぎ身に着けた。
そして“ヘラクレス”を相手に、よく戦った功を称えられ、
大獅子は空に上げられ『 獅子座 』になった…
話をタロットに戻します。
「 STRENGTH (力)」のカードに関連する『 獅子座 』は、
人間が持つ激しい欲望や力強い生命力を暗示していますが…
欲望は生命力にも繋がりますが、
扱い方を誤ると非常に危険なエネルギーとなります。
欲望が満たされない場合に、
エネルギーはネガティブな因子を引き寄せ、
破壊的なエネルギーでもある『 怒り 』を帯び…
『 怒り 』は、外に向かえば、人を傷つけ、人の不幸を求め…
内に向かえば、自分(心)を破壊するように病んでしまいます。
物欲も性欲(愛欲)も食欲も…
理性で歯止めをかけなければ際限のない貪りとなり、
渇きを抱えて苦しむことになってしまいます。
「 STRENGTH (力)」のカードは、
欲望と理性のバランスによる力の大切さを示す
メッセージが込められているように思います。
前述のギリシャ神話(獅子座)の“ヘラクレス”は、
自身の稀で強力な力をコントロールする理性を
第一の難業『獅子退治』で学んだのではないでしょうか。
占師としては、「 STRENGTH (力)」のカードに限らず、
単純に「良いカード」 or 「悪いカード」ではなく…
また、カードの深層にあるメッセージを抽象的でもなく…
目先の現実にも置き換えられるような
リーディングを目指したいですね。
円(有限)と円周率(無限)の関係のように、
「無限」でありながら「有限」を知るバランス…
生命力(活力)と理性、そしてセルフコントロール… が
「 STRENGTH (力)」が示すものでしょう。
数字の「8」や「11」、背景色の「黄色」
獅子座に関連するパワーストーンなどについて、
また後日、改めて綴りたいと思っています。
ご覧戴きありがとうございます。
自分を愛し労わり、大切に扱いましょう!
★タロット「STRENGTH(力)」‐2

こんにちは! アクセスありがとうございます。
ご機嫌いかがですか? 自分を大切にしていますか?
画像はタロットの「 STRENGTH (力) 」のカードで…
先日の『 タロット「STRENGTH (力)」‐1 』の続きを綴ります。
絵柄に描かれている…
「獅子」は強力で能動的なパワーを示し、
人間の本能的な欲望を表す… とされ…
「優しく微笑んだ女性」は、
対極的な純粋さや理性を象徴すると言われます。
どちら(欲望 or 理性)の力も、
人が生きていく上で必要不可欠ですよね。
イキイキ楽しく幸せに過ごすエネルギーとして、
様々な欲望や欲求はあって良いし、
誰もがそれぞれ様々な欲望や欲求を持っていることを
理解しておくことは大切ではないでしょうか。
ただ、そんな欲望や欲求は…
良質なエネルギーとして活用できている範囲では
特に問題とはならないでしょうが、
際限なく湧き上がるエネルギーでもあるために、
扱い方や向き合い方次第で、
行き過ぎや強過ぎ… の線を超えてしまえば、
自分や周囲の人を苦悩させる元にもなりかねません。
そこで、ある程度自分を制御できる
人間に与えられた「理性」が試されることになります。
例えば、恋愛において…
「大好き…」とか「愛しい…」と感じる気持ちは良質ですし、
対象となる人を手に入れたいと願ったり、
愛されたいと望むことは必然で活力に繋がります。
向上心が刺激され、自分を磨く原動力にもなります。
ただ、それも程度の問題で…
相手の感情までを支配やコントロールしたいと思ったり、
相手の気持ちを汲み取る気配りができなくなったり、
満たされない欲望を相手にぶつけてしまうようでは、
お互いに心が疲弊してしまいます。
いくら元は良質でポジティブな活力(欲望)であっても、
ある程度の理性による自己抑制や客観性は必要です。
恋愛に限らず、例えば、仕事などの夢や目標でも…
それを叶えるための努力や精進は素晴らしいことですが、
結果にばかりとらわれてしまうと、
自分の力が及ばないはずの領域にまで欲望が侵入し、
思い通りではない展開を嘆いたり(気持ちは解りますが)
周囲の環境や人のせいにして苛立ったり、
自虐的なほど自身を責めて苦しめたりしてしまいます。
欲望との向き合い方… と、理性の働かせ方…
どちらも重要な人生のテーマと言えるでしょう。
前回のブログ で、一般的な多くのタロットカードでは
「 STRENGTH (力) 」は「8」となっていますが、
一部では「JUSTICE(正義)」と入れ替わって、
「11」となっていることもあります。と綴りましたが…
欲望と理性のバランスや統合という意味において、
天秤を前に剣をかざす絵柄の「JUSTICE 正義」のカードや
調整や融合を表す数字の「11」と縁が深いのでしょう。
対極的で、どちらも人が持つ本能である…
「欲望、攻撃性、陽性」と「理性、精神性、陰性」が、
上手に噛み合うことで無限大の力が生まれることを
「 STRENGTH (力) 」は表しているのではないでしょうか。
陰と陽、白と黒… は、
「7 CHARIOT(戦車)」のカードに描かれた車を引く動物や、
「2 HIGH PRIESTESS(女教皇)」の柱も連想させます。
そろそろ長くなってきたので、また後日改めて…
ご覧戴きありがとうございます。
自分と同じように周りの人を愛しましょう。